アマゾン・フランスの読者レビュー


何の気なしにこの本を買ってみた。歴史小説にはハマれないだろうな、と思いながら。ところが、それは大間違いだった!!! 数日間、夢中になって、むさぼるようにこの秀作を読み続けた。今から次回作が待ち遠しい。


500ページほどの小説のなかに、13世紀の壮大な陰謀を見つけ出す楽しみがあった。ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』よりもとっつきやすく、中世をテーマにした通常の時代小説よりもはるかにダイナミック。あっという間に読めるが、いつまでも心に残る傑作。


『我らの罪を許したまえ』は、素晴らしい歴史小説。

あらゆる要素が寄せ集められ、読者は、はるか昔の時代にうずまく政治的な陰謀に導かれていく。実際には、フランス中世の宗教世界において物語が繰り広げられ、当時の闇の世界が描かれる。

小説はよく書けており(シンプルで明晰な文体)、登場人物はどこか怪しげだ(興味深いさまざまな人物が登場する)。巧みなプロットで、最後まで物語が展開する。心をとらえる魅力的な雰囲気が漂う。

物語の最初から、読者は謎の核心にはまり込み、登場人物たちの冒険にいざなわれる。

きっと、読者は異界にいるような気分を味わうことだろう。

ロマン・サルドゥは、『薔薇の名前』のような小説を書いた。

優れた歴史ミステリーゆえに、映画化されたら、さぞかし素晴らしい作品になるだろう。


ウルトゥルー村を襲った呪いは何か? 中世の雰囲気に浸りながら、読み進めていくうちに、やがてその答えが明らかになる。当時の人びとは物事を信じやすいために、奇跡や魔法が起こりやすく、迷信が広まりやすい。ドラガン司教区の司教が無残に殺されたのをきっかけに、謎めいた司祭アンノ・ギとシュケ助任司祭が真相を解明しようと奮闘する。最後に、シュケが、ヴァチカンの秘密結社にたどり着く。そして、村が消滅した恐ろしい真相に迫るのだった。


ロマン・サルドゥの手で、私たちはいつの間にか中世の世界に導かれる。田舎の貧しさ、厳しい寒さ、住民の恐怖心、権力を追い求める人びとの残忍性が、まざまざと感じとれる。息が詰まるほどの迫真の筋立てのおかげで、最後のページまでハラハラさせられる。一見、直には関係のなさそうな出来事が同時に進行するが、著者の頭のなかでは、プロットがしっかりと組み立てられている。

最後は、ぞっとする結末が待ち受けている。私たちの社会がユダヤ=キリスト主義に基づき、そこに信頼を置いていることを考えると、その礎が暴かれるようで、恐ろしい結末だ。


非常によく書けた中世の時代小説! 上出来の作品! 読者は、謎に満ちた闇の時代に難なく入っていける。著者が念入りに時代考証を重ねているのが伺える。

巧みに練られたストーリーをたどっていくなかで、読者の脳裏には、さまざまな疑問がわくだろう。そして、結末の直前に、ようやく真相が明らかになる。驚きのフィナーレに乞うご期待!


中世、怪しい登場人物、恐怖心がかきたてられる雰囲気……。『我らの罪を許したまえ』の著者が、さまざまな要素を巧みに組み合わせたおかげで、私たちは、はらはらドキドキさせられる。

いったん読み始めたら、最後まで一気に読まずにはいられない!! サスペンスに浸りながらの長い眠れぬ夜を覚悟して……。


読み終えた今でも、恐ろしくてぶるぶる震えてしまう! 新人作家にしては、素晴らしい出来栄えの作品だ。当時の迷信による農民の不安と宗教を混ぜ合わせながらも、宗教を損なうことなく、読者は、忘れ去られた村の恐ろしい事件に導かれていく(この呪いの村は、親子3人がバラバラ遺体となって見つかった惨殺事件の犯人だと思われていた)。何事にも動じない司祭が、この村にまつわる陰謀に巻き込まれていく。

このミステリーは、絶対にお薦め! 「この本は、最後まで手放せない!」 このせりふがぴったりの作品。みなさん、楽しい読書をどうぞ! ただし、真冬の寒い日にこの本は読まないこと! 悪い知らせを持って、誰かがきっとあなたの家のドアをノックするだろうから……。ありがとう、ロマン・サルドゥ! 次回作を楽しみにしています!